LYRICS
造形が乱れる / ぐちり
笑顔が素敵で 聴き惚れる声で 誰も彼もが知っている
神か仏かなんとやら と言うが そんな人はいなくて
命は尊いと人は言うけれど そんなの真っ赤な戯言で
誰かを蹴落とし踏みにじる その先にお前は立っていた
騒がしい詭弁で 捲し立てあげて 人様の上にいるつもりか?
厚い面の皮 剥がしてみたい ドス黒いその本性見せてみな
哀れむが先か 悔やむのがオチか どちらにせよ ほら
逃がしはしないからさ
お前は誰かの憎さの糧になる
顔もみたくない 声なんて以ての外 何でそんなところにいる?
虎の威を借る狐も真っ青な その姿はなんだ?
有名人気取り アクセステータス そんなの真っ平御免だね
誰かを蹴落とし踏みにじる その後ろ首を掴まれた
厚かましい態度で 恩着せがましくて
矢鱈ケチくさくて 横柄な振る舞いで
助けてるつもりで どこかで見下して
追い詰められたって 責任逃れ
騒がしい詭弁で 捲し立てあげて 人様の上にいるつもりか?
厚い面の皮 剥がしてみた ドス黒いその本性見せてみた
赤青白黒 カラフル顔色 どんな心地だろうと
逃がしはしないからさ
お前は誰かの憎さの糧になる
その顔が歪むまでは覚悟しな
落丁 / 竹椅子
季節の花の匂いがして
時の移ろいを思い描く
過ぎ行く春風が肺を満たしていく
未だ蒼空は裸足のまま 頭の中を駆け回る
あの頃のボクらは何してただろう
背丈だけが母を追い越して
偉そうにしてた15歳
雨上がり 水溜まりに浮かぶ桜
夢中で歩いた白線上
図らずも足がはみ出る
気が付けば大人になってたんだな
大きく見えたものが実は小さくて
怖がってたことすら酷く愛おしくなる
さぁさぁ
一抜けた 一抜けた ボクらの青春号
嘗ての空に 澄んだ瞳に
縋りついて まだ居座ってる
それならば それならば ボクらの門出は
口を濁すための決意じゃなかっただろう
その身 刻んでゆく継ぎ接ぎ後日譚
あの日に 抜け落ちた最後の1ページは
ノーサイド
体調が悪化して 眠そうにしてた18歳
自慢気に駄弁った大層な夢は
叶えようとして動いた途端
必ず手元がいっぱいで
何かと置き去りになってしまいがちで
何処までも行けると
豪語していた青い青い日々よ
「またね」に
二度と会えない気がするのはどうして?
今更 ボクらは寂寞を残したまま
形見を遥か彼方へとやるんだろう
小さく見えたものが実は大きくて
強がってた詭弁が酷く恥ずかしくなる
さぁ 一抜けた 一抜けた ボクらの青春号
いつかのように 無垢なように
偽りなく笑えたなら
それならば それならば ボクらの孤独は
時を凌ぐための栞じゃなかっただろう
嗚呼 一抜けた 一抜けた ボクらの青春号
嘗ての空に 澄んだ瞳に
縋りついて まだ居座ってる
それならば それならば ボクらの門出は
口を濁すための決意じゃなかっただろう
その身 刻んでゆく継ぎ接ぎ後日譚
あの日に 抜け落ちた最後の1ページは
ノーサイド
洞窟の類 / 竹椅子
奪われた靴の底は 凡庸を満たす味がする
置いてきた鈴の音は 煩悩を断つ詩になる
悴む指先 霜の降りたアスファルトと吐息
只管進む
降りしきる雪は徐々に 融けて水となり川となる
滴る数多の涙は 乾いて何時しか血肉となる
捲れた瘡蓋を 覆い隠さぬように強く生きていく
爛れた足裏の生傷 踏みしめて歩く
巡る世界 回る視界
優しい明日など一度も無かったさ
反響するトンネルの中
自我の先を睨んだ
抱え込んだ身体呪って
抑え込んだ心引き裂いて
生まれ持った全て憎んで
向かうべきは当てなき旅路なのだ
然るべきは果てなき怒りなのだ
抉れた心臓の 酷く劈くような心の叫びも
顔を背けたくなるような 苦しい藻掻きさえ
向き合え
何一つ許せぬような
黒く渦巻く醜い蜷局は
衝動的な怒号などとは裏表であり
その大半は 自分すらも気付けぬような
暗く深い空虚の中で
静かに佇んでいる
抱え込んだ身体呪って
抑え込んだ心引き裂いて
生まれ持った全て憎んで
向かうべきは当てなき旅路だ
塞ぎ込んでたってただ終わりで
腹括ってたって始まりはしなくて
呻きながらも足掻いて祈って
歩む動機は果てなき怒りなのだ
闇夜に目を凝らし続けること
傍耳立てて確かめること
決して振り返らずに進むこと
弱音吐いても耐え忍ぶこと
辛く辛く辛く過酷でも
強く強く強く生きていけ
過去も未来も続いていく
そんな洞窟の類だ
きれいな鈍色 / ぐちり
おはようの声はもうここにはない
遠くを見つめた写真が笑っている
『いつかの約束 覚えていてくれたら』
ちょっとは期待もしてしまうから
影を掴む手は空を割くばかりで
何ひとつ ここにはなかったんだ
ボクらの夢見た未来の空は
どんな景色なんだろう
乾いたパレットは汚れたままで
先の見えない世界から逃げている
キミと目指した After the rain so far は
色が混ざりあった鈍色だった
これからボクらは汚れた絵筆で
何をすればいいの 教えてよ ねぇ
いつだってここにいたんだ
忘れていた訳じゃないんだ
ただ余りにも近くが遠くて
気付けなかっただけなんだ
おはよう、よく眠れたかい?
ボクらの夢見た未来の空は
どんな景色なんだろう
いろんな絵の具を混ぜたパレットで
思い描いた世界を創ってみよう
キミと目指した After the rain so far は
色が混ざりあった虹色だった
これからボクらは汚れた絵筆で
何でも描いてゆけるから 行こうか
約束は果たされた